ライントレード&ファンダメンタルズ分析によるデイリーレポート
ライントレード&ファンダメンタルズ分析によるデイリーレポート


ライントレード&ファンダメンタルズ分析によるデイリーレポートは、投資歴16年の正統派兼業トレーダー「えれ」さんによるファンダメンタルズ分析&ライントレードの解説記事です。
使用する手法はトレンドライン、水平ライン、フィボナッチを使用したライントレード主体。
ファンダメンタルズ分析を用いながら中長期需給を捉えライントレードで細かな部分を分析。
チャート画像多めになります。
ライントレード&ファンダメンタルズ分析によるデイリーレポートの概要
実際の配信例
7/17 相場分析
昨日は比較的全体が軟調推移となりました。
相場状況を把握するためにドルインデックスを用いさせて頂きますがドル指数はNY引けにかけて下降トレンドライン接触しています。
ドルインデックス
ドル買いが進行した1日といえますね。
本日は週末ということもあって手仕舞いもありここのところずっとそうですが相変わらずレンジ色の強い1日になりそうです。
それでは本日の記事をご覧ください。
ダウ
チャート形状からも軟調推移は推測されてましたが先日の記事通り26600前半の指値に刺さり26850で利確されていました。
その後NYタイムに入り再度軟調推移をして引けています。
青線が本日の閉場なのでこのくらいの幅の分析であれば5分足で十分です。
現在下降フラッグを形成中でチャネルのセンターラインも機能しています。
直近下値目処である26400前半も迫っており、この水準を目指して動いていく事が予想されます。
一つ上の画像を見てもらったらわかりますが中期で頭を抑えていた水平ラインのロールリバーサルができるかどうかが攻防線になりそうです。
中長期上昇なので基本はロングで立ち回りますがどの水準で買うかが日々重要になります。
本日の戦略的には二つ。
1.下降フラッグ抜けを狙って買う
2.水平線のロールリバーサルで買う
逆に売り側の戦略は下降フラッグ上限で売る。
特にこの26750付近は昨日何度も抑えていたラインなのでこの近辺での反応を見ておきたいところです。
ドル円
ドル円相場はドルインデックスの上昇を見てもわかるとおり上昇しました。
下降トレンドラインもブレイクしておりテクニカル的には押し目買いに見えますが
BOXレンジの相場になっています。
107.4を超えてくるようならドルインデックスもラインブレイクするので押し目買いをしたいですが基本はボックス想定で立ち回りたい。
昨日のドルの上昇もあり比較的ドルは円に対しては軟調気味に推移することが想定されます。
しかしながら・・・正直やりづらいのであまりエントリーするべき銘柄とは言えなそうです。
106.5-7付近は買いが厚くこの付近までくるよう拾ってみてもいいかなとは思います。
ただデイトレレベルで考えると1日でそこまで降りてくることはあまり想定できませんので監視項目から外して良いかと思います。
入るとするならばBOXを想定して売り戦略。
BOX抜けでカットですね。
ユーロドル
少しチャネルを修正しました。
センターラインも機能しているのでこちらを使っていこうと思います。
現在チャネルセンターライン付近で推移しています。
ドル円がボックスレンジと仮定し、ドルインデックスがトレンドラインで反発されたとシナリオ立てするならば本日のユーロドルはセンターラインを背に買い向かうのがセオリーかなと思います。
このあたりはドルインデックスの構成の7-8割がドル円とユロドルのためです。
1.137は買いが散見されており抜けるとストップロスの売り加速になると思われます。
背は近いので面白い通貨の一つではありますね。
下抜けた場合の下値目処は1.1347付近で考えています。
ポンド円
昨日の記事の通り安値をわずかながら1円幅ほど切り上げ上昇しました。
記事をご覧になってロング戦略をとっていた方は割と安心できる上昇だったのではないかなと思います。
下降トレンドラインをブレイクしたもののライン内に押し戻されています。
ショートカバー色が強いですね。
フィボナッチ0.618で反発し、ライン内回帰してる現状を考えるとトレンドとしては中期で下降トレンド入りしていそうなのでポンド円に関しては軟調推移するだろうと考えています。
センターラインを考慮したチャネルを引くとこのような感じでしょうか。
上限を下降トレンドラインと同等と考え背にしながらショート戦略を取りたいです。
ドルカナ
昨日の記事にあったと思いますが水平ラインを守り上昇しました。
この赤丸あたりの空白がまだあるのでもう少し時間がかかりそうです。
トレンドラインに接触するようならショートを取っていきたい。
オジ円は非常に触りにくいので本日の記事では分析は控えます。
代わりにポンドオージーを記載します。
ポンドオージー
現在日足レベルの攻防ライン付近を推移しており、仮に上昇に転じた場合のリスクリターンが非常に良い場所にいます。
もう少し細かく推移を見てみましょう。
ネックラインはこのあたりになります。
あまり僕は出してないのですが恐らく移動平均線もフラット化してきておりグランビルでいう買いサイン待ちの状態といった感じでしょうか。
スイングレベルの銘柄になるのでストップは広めに見てトレードしてみてください。
本日はこのあたりで失礼します。
良い週末を。
購入者のレビュー
5.0
ファンダメンタルズとテクニカル分析で、ポジション構築の根拠が増える良質な記事
トレンド方向をテクニカルとファンダメンタルズ両側面から解釈しており、実際のエントリー位置想定から決済ターゲットまで落とし込みが行われており好印象。
ふわっとした内容は一切無く、具体的に明確に今日はどの商品をどの位置で触ると良いか、が記述されている。
1記事10分程度で読めるボリュームに短期、中期的な市場動向の総括があるのでテクニカル一辺倒の自分も重宝してます。
えれさんについて

兼業トレーダー。
株式、コモディティ、FX問わず触ってます。
投資歴16年目に入りました。
メイン手法はファンダメンタルズ分析とライントレード。
ライントレード&ファンダメンタルズ分析によるデイリーレポートの商品ページ
ライントレード&ファンダメンタルズ分析によるデイリーレポート


この連載ではチャートを用いた相場分析や、日々変わる情勢をわかりやすく伝えるファンダメンタルズ分析を定期的に投稿していきます。
本題に入る前にまずマーケットの主役と脇役の話からさせていただこうと思います。
投資を始めるにあってFX、つまり為替取引から入る方が多いかと思います。
しかし、本来のマーケットの主役は為替ではなく債券と株式、次点でコモディティにあたり為替はどちらかというと脇役に相当します。
この考え方は割とシンプルでそんなに難しい話ではなく例えば米国の投資が進むようならダウ、S&P、ナスダックが上がります。
当然ドルを使って投資が進むのでドルの上昇も伴います。
多くの方が好きなポンドもそうですが英国の投資が活発になるようならポンドを「持っている」方が投資がしやすくなります。
同様にポンドが上昇していきます。
投資というのは株式以外にも不動産なども含まれるため見た目の数値ではわかりにくい物もあるかもしれませんが本質的にはこのようになります。
この中でドルを例題に出しましたがドル、円、ユーロに関しては世界での流通量が多く安全通貨としての側面があるため持続して買われ続けることは少ないです。
それは多くの方がこの3種を持っているので米国も上昇しているが他も上昇しているならドルを使ってオーストラリアの投資を行ったりしますし、ドルを使ってイギリスへ投資したりするためです。
リスクオフの状態になると新興国や投資対象国から資金の引き上げがされるため3大通貨に資金が戻ってくる(現金化)が起こるのでドル、円、ユーロなどが上昇するという仕組みになります。
またそれとは別にもう一つ投資というより資金をどこにどう置いておけば儲かっていくのかというのが当たり前ですが基本になります。
例えば古くから日本は預金することが当たり前で日本の銀行に預けるという形で資金を保管していました。
バブル時代ならともかく現代ではこれは死蔵しているのと同等になります。
理由は明快でバブルの頃の預金金利は8%前後ありました。
100万円預けておくと1年で108万になる計算です。
株式投資や他の投資をする必要なんてないですよね?
しかし現代では高くても定期預金金利で0.2%程度です。
100万円預けて1年後に100万2千円になります。
これは個人レベルの話ですが現代では銀行に預けておく意味はないということがおわかりかと思います。
でも預けておけば資金が減らずに増えていくから・・・と思いますよね?
それも少し違います。
実際にはドル円やクロス円を見てわかるとおり日本円の価値は毎日変動しています。
つまり持っているだけで変動リスクを取っているのはかわりがありません。
実生活では物の値段が上がったりするわけではないので気づきにくいかと思いますが世界から見て日本円の価値が下がっているのであれば相対的に資産は目減りしていくことになります。
これが個人レベルではなく相場を大きく動かす政府機関や銀行、ヘッジファンドならと考えるとその変動リスクは莫大な物になります。
つまり現金にせよ、株式にせよ、商品にせよ、債券にせよどこに資金を置いておけば減らずに増えていくのかというのが投資の本質になります。
マーケットの流通金額で一番大きいものは各国が発行する債券になります。
特に基軸通貨であるドルの大元の米国債券は非常に流動性も高く米国金利を元に世界が動いていくといってもあながち間違いではないほどです。
次に株式。こちらは大体ですが債券の半分くらいの流通金額になります。
そして商品、為替となっていきます。
ここまででお気づきかと思いますが、冒頭に書いた株式、債券、商品へ投資するために為替が動くという流れが自然な流れになります。
相場全体を把握する上で債券金利や株式チャートを使って環境を認識し、為替に落とし込むといったやり方で分析を進めて行こうかと思います。
本連載では分析をするために必要な知識も伝えられたら幸いです。