各市場開始時刻を起点としたティックボリューム VWAP を表示する VWAPind_ market はピボットを精密化したものと考えられ、ピボットと同様にしばしば VWAP からの上振れ幅が下振れ幅を規定しますし、下振れ幅が上振れ幅を規定します。これは上振れの損切りによる反動が下振れになると考えると容易に理解できることであり、実際そうなっているようです。そういう意味でトレンドの反転予測に有用です。VWAP_TRea はこの対称性に着目した逆張りの裁量トレードを補助する EA です。
VWAPind_market については別売しております「VWAPind_ market 日欧米各市場開始からの VWAP を表示」の商品概要をご覧ください。
シンプルですが必要かつ十分な機能を盛り込んだスキャルピング EA です。まずはストラテジーテスターでの動作確認、次いでデモ口座でのバーチャルトレードをお勧めします。ストラテジーテスターでトレードの練習をすることも出来ます。
手動でチャート上の価格表示オブジェクトを当該市場の高値 H, 安値 L などに合わせますと、VWAP の反対側のそれらに対応する安値、高値の目標値 ( S = 2 * VWAP – H, R = 2 * VWAP – L ) が表示されます。それらへ向かう値動きが発生した時、VWAP_TRea に指令して待機させますと目標値で逆張りのエントリーを行います。VWAP に利確の指値、利確と等幅で損切の逆指値が設定されます。放置しますといずれどちらかで決済され、利確ないしは損切りとなります。またサーバー時間の金曜、22 時には自動決済して週末リスクを回避します。もちろんチャートを監視し続け、勘を働かせて高値、あるいは底値で手動利確あるいは早めに損切りすることも可能です。また指値、逆指値はいつでもチャート上でそれらを表示する赤の一点鎖線をドラッグすることにより変更できますので例えば最大利益の半分での逆指値決済なども行うことができます。
ストラテジーテスターのビジュアルモードで VWAP_TRea の使い方を説明します。下図は注文が出ていない通常の画面で no order, VWAP_TRea と左上に表示されています。緑と赤の価格表示オブジェクトはダブルクリックで移動可能にした状態になっています。
4つのスクリプト
Buy_order_VWAP, Sell_ order_VWAP, Cancel_order_VWAP, Exit_order_VWAP
で EA をコントロールします。
緑と赤の価格表示オブジェクトをドラッグして高値、安値に合わせ Sell_order_VWAP をチャートにドロップしますとグローバル変数を介して指令が EA に送られローソク足の高値目標値 R への接近の監視が始まり左上の表示が SELL order, VWAP_TRea に変わります。この待機中の売り注文はいつでも Cancel_ order_VWAP で取り消すことができます。
その後の R に到達しますと売り注文が実行されます (下図、右側の小さな青い矢印)。2 * R – VWAP に損切りの逆指値、 VWAP に利確の指値が入ります。
その後かなり上にオーバーシュートしますが逆指値に届かず反落します (下図)。VWAP まで下落しますが、指値に届かず反転して逆指値での損切となります (下図、右側の小さな茶色の左向き三角印)。VWAP まで下落していますのでそこで Exit_order_VWAP による手動決済を行えば利確できます。EA を介さずに直接決済することもできます。また赤の一点鎖線の逆指値はいつでもドラッグして変更できますから下落した時にエントリー値まで下げておけば損切りを避けることもできます。
この場合のように市場開始直後はオーバーシュートすることがあります。そういう場合はトレードしないかフィボナッチ比でのオーバーシュートを仮定して R,S を離す (外部パラメーター fibo_f を 1 から 1.618 に変更) などの対応する必要があります。
VWAP_TReaでトレードを行うべき局面をチャートで検討してみましょう。
一般的に各市場開始直後は VWAP から乖離する傾向、後半では VWAP に回帰する傾向があります。これは相場参加者のほとんどが超短期の投機的資金でポジションの (何が起こるかわからない) 次市場への持越しを回避する傾向があるからだと理解できます。従いまして下のチャートのようにトレンドがない場合 (当該市場の VWAP が前市場の VWAP とほぼ同レベルで水平) は市場前半の高値 H (丸印) に対する市場後半での S での逆張りは有効性が高いと期待できます。
次のチャートの丸印で示すように前市場の VWAP での反転がしばしば観察されます。そこで (H を適当な位置に動かして) S を前市場の VWAP に合わせて買い指令を出すようなトレードが考えられます。
次のチャートの丸印で示すように前々市場の VWAP で反転する場合もあり。(H を適当な位置に動かして) S を前々市場の VWAP に合わせて買い指令を出すようなトレードも考えられます。
次のチャートは時折、観察される急騰を示しています。このような場合にどう対応するか予め決めておかないと冷静に対応できず相場に振り回されてしまいます。明らかなブレイクアウトであると考えての早い時期での買いエントリーは危険です。かと言って反転を何らかのインディケーターで確認して売りエントリーするのも危険だし、反応が遅いので利益を出すのは困難です。VWAP_TRea による逆張りトレードも一つの選択肢になりそうです。
最後に VWAP_TRea でトレードしていけない場合のチャートを示します。強いトレンドがある場合は下のチャートのようになります。三市場の VWAP がその順番でパーフェクトオーダーとなります。VWAP をクロスすることはありませんから VWAP_TRea の注文が約定することもありません。このような場合は VWAP_TFea による順張りトレードを行います。
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