「チャートを切り替えるたびに銘柄を探し直す」「マルチタイムフレーム分析のために複数ウィンドウを開くと画面が散乱する」。MT5でのチャート管理に手間を感じているトレーダーは少なくありません。
GoGoJungleで販売されている「All Charts Sync Changer PRO for MT5」は、MT5のチャート同期と高速切替に特化したユーティリティEAです。ワンクリックで複数チャートの銘柄を瞬時に切り替える同期機能と、1画面で次々と銘柄を切り替えるシングルスイッチャーを備え、チャート管理にかかる手間と時間を大幅に削減する設計になっています。開発者はHieronです。
この記事では、機能の内容・向いている使い方・注意点をまとめています。
All Charts Sync Changer PRO for MT5とは?基本情報と概要
All Charts Sync Changer PRO for MT5は、MT5のチャート管理を根本から改善するユーティリティEAです。「エキスパートアドバイザー」という形式で動作しますが、自動売買は行いません。チャートの銘柄切替と同期を高速化するための操作補助ツールとして機能します。
MT5標準の操作では、複数チャートを切り替えるには「気配値表示」から銘柄をドラッグしたり、下部のタブを探したりする手間が発生します。このツールを使うと、チャート上に配置されたボタンをワンクリックするだけで、設定済みの銘柄に即座に切り替わります。さらに複数のチャートを連動させる同期機能を使えば、一度の操作で関連するすべてのチャートが同時に切り替わります。
商品の基本スペックをまとめると以下の通りです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 商品名 | All Charts Sync Changer PRO for MT5 |
| カテゴリ | FXインジケーター(チャート管理ユーティリティEA) |
| 対応プラットフォーム | MT5専用 |
| 対応銘柄 | FX主要ペア・コモディティ・株価指数・暗号資産など70銘柄標準対応 |
| 販売価格 | 14,980円 |
| 自動売買 | なし(チャート操作補助ツール。エントリー・決済は行わない) |
| 開発者 | Hieron |
All Charts Sync Changer PRO for MT5の3つの特徴
特徴① ワンクリックで複数チャートを同時切替する「マルチチャート同期モード」
「親チャート」と「子チャート」という概念でチャート群を管理します。親チャート上のボタンをクリックすると、同じグループ(チャンネル)に設定された子チャートの銘柄がすべて瞬時に切り替わります。
たとえば「USDJPYを5分足・15分足・1時間足・4時間足の4枚で見たい、次にGBPUSDも同じ構成で確認したい」という場合、ボタン1回で4枚のチャートが一斉にGBPUSDへ切り替わります。マルチタイムフレーム分析を行うトレーダーが、銘柄切替のたびに1枚ずつ操作する手間をなくせる構成です。
相関・逆相関の比較にも対応しており、基準となる通貨ペアのチャートを固定しながら、隣のチャート群で相関ペアを次々と切り替えるような使い方も可能です。
特徴② 1画面で最大10銘柄を切り替える「シングルスイッチャーモード」
1枚のチャートウィンドウ上で、インジケーターや描画ツールをそのままにしつつ、ボタンクリックだけで最大10銘柄を切り替えられるモードです。ノートPCやシングルモニター環境での使用に特に向いています。
このモードの特徴は「非破壊切替」にあります。通常の方法でチャートの銘柄を変更すると、適用しているインジケーターのパラメータや描画オブジェクトが崩れることがあります。このツールではインジケーターや設定を維持したまま銘柄だけを切り替えられるため、分析環境を壊さずにスキャルピングや巡回分析をスムーズに行えます。
親チャートを複数並べることで互いに干渉せず独立して動作するため、2つのシングルスイッチャーを並べて「10銘柄×2」の構成で使うといった応用もできます。
特徴③ 最大10グループを独立管理する「チャンネル機能」
チャンネルとは、複数のチャート群を役割ごとにグループ分けする仕組みです。最大10チャンネルまで設定でき、「MTF分析用グループ」「スキャルピング用グループ」「マクロ環境確認用グループ」といった区分けで、ワークスペース全体をコントロールできます。
同期モードとシングルモードを組み合わせて各チャンネルに割り当てることができるため、複雑な分析環境を整理しやすくなります。チャンネル番号が異なるグループ間は互いに影響を与えないため、複数の戦略を並行して管理する場合でも干渉が発生しません。
ブローカーごとに異なるシンボル名の接尾辞(「EURUSD.pro」「GBPJPY_m」など)を自動で認識・補正する「自動名称正規化」機能も搭載されており、ほとんどの環境でそのまま導入できる設計になっています。
All Charts Sync Changer PRO for MT5のメリットとデメリット
メリット
チャート切替にかかる時間と手間を大幅に減らせます。通常であれば銘柄ごとにタブを探したりドラッグしたりする作業が必要ですが、ボタン1回の操作で複数チャートを同時に切り替えられることで、分析の流れを止めずに次の銘柄へ移れます。
インジケーターや描画ツールを維持したまま銘柄切替が可能なため、同じ分析手法を複数銘柄に素早く適用したいトレーダーに向いています。銘柄ごとに設定をやり直す必要がなく、分析の一貫性を保ちやすくなります。
FX主要ペアのほか、ゴールド(XAUUSD)をはじめとするコモディティ・株価指数・暗号資産など70銘柄を標準サポートしており、FX以外の市場も監視しているトレーダーでも対応範囲が広い設計です。
ブローカーのシンボル名を自動補正する機能があるため、接尾辞の違いによる動作不良が起きにくく、環境をまたいで使いやすい点も実用面でのメリットです。
デメリット・注意点
自動売買機能はないため、このツール単体でトレードを完結させることはできません。あくまでチャート管理を効率化する補助ツールであり、エントリーや決済の判断は自分で行います。
MT5専用のため、MT4環境では動作しません。また、ブローカーが接頭辞(例:「fx-EURUSD」のように先頭に文字が付く形式)を使っている場合や、完全に異なる特殊なシンボル名を採用している場合は自動補正が効かないことがあります。リアル口座での使用前にデモ口座での動作確認が推奨されています。
他の重い処理を行うEAやインジケーターと同時に使用すると、動作が不安定になる場合があります。また、MT5本体のアップデートによって将来的に一部機能が使えなくなる可能性も免責事項として明記されています。
エディション間のアップグレードには対応していません。通常版・上位版・PRO版などが異なる独立した商品として販売されており、差額での移行はできません。購入前に自分に必要なエディションを確認しておくことが重要です。
こんな人におすすめ・向かない人
All Charts Sync Changer PRO for MT5が向いている方
① マルチタイムフレーム分析を複数銘柄で行っているトレーダー
複数の時間足を並べたチャート群を、銘柄ごとにワンクリックで切り替えられます。銘柄を変えるたびに1枚ずつ操作していた手間が一度の操作にまとまるため、分析の流れが途切れにくくなります。
② ノートPCやシングルモニターで多くの銘柄を監視したいトレーダー
シングルスイッチャーモードを使えば、1枚のチャートで最大10銘柄を素早く切り替えられます。画面スペースを増やさずに監視銘柄数を実質的に広げられる構成です。
③ 複数の戦略やアセットクラスを並行して管理しているトレーダー
チャンネル機能でグループを役割ごとに分けることで、「FX用」「コモディティ用」「マクロ確認用」のように用途別のワークスペースをまとめて管理できます。
向かない方
① 自動売買でエントリーから決済まで完結させたいトレーダー
このツールに自動売買機能はありません。チャート管理の効率化に特化したツールです。
② MT4のみ使用しているトレーダー
MT5専用のため、MT4環境では動作しません。
All Charts Sync Changer PRO for MT5の使い方と注意点
基本的なセットアップは「親チャートの設定」と「子チャートの設定」の2ステップです。メインになるチャートにEAをアタッチして親(Parent/ChildSettings を true)に設定し、同期させたいチャートにも同じEAをアタッチして子(false)に設定します。このとき、親と子に同じチャンネル番号を割り当てることで、同じグループとして連動します。
銘柄の割り当ては「Button 1 Symbol」から「Button 10 Symbol」のパラメータで行います。使いたい銘柄名をそのまま入力するだけで、チャート上にボタンが表示されます。ブローカーの接尾辞は自動補正されますが、MT5の「気配値表示」に表示されていない銘柄は切替が動作しないため、事前に対象銘柄を気配値に追加しておく必要があります。
デモ口座での動作確認が推奨されています。ブローカーのシンボル名の形式や、使用PCのスペックによって動作に差が出る場合があります。特にシンボル名に接頭辞がある環境では、手動設定が必要になることがあります。
よくある質問(Q&A)
Q. 自動売買(エントリー・決済)はできますか?
A. できません。このツールはチャートの銘柄切替と同期に特化したユーティリティEAです。エントリーや決済は自分で行う必要があります。
Q. MT4でも使えますか?
A. 使えません。MT5専用として開発されています。MT4環境には対応していません。
Q. ブローカーによって動かない場合がありますか?
A. 接尾辞(EURUSD.proなど)は自動補正に対応していますが、接頭辞(fx-EURUSDなど)や完全に異なるシンボル名には対応できない場合があります。購入前にデモ口座での確認が推奨されています。
Q. 何チャンネルまで設定できますか?
A. 最大10チャンネルまで設定できます。各チャンネルに独立したチャートグループを割り当て、用途別のワークスペースを構築できます。
Q. 通常版からPRO版へのアップグレードはできますか?
A. できません。各エディションは独立した別商品として扱われており、差額でのアップグレードや返金には対応していません。購入前に自分に必要なエディションをよく確認してください。
まとめ
「All Charts Sync Changer PRO for MT5」は、MT5のチャート管理を効率化するユーティリティEAです。マルチチャート同期モードによる一括切替、シングルスイッチャーモードによる1画面での銘柄巡回、最大10チャンネルのグループ管理という3つの機能を組み合わせることで、チャート操作にかかる手間を削減し、分析に集中しやすい環境を整えられます。
特に複数銘柄をマルチタイムフレームで分析しているトレーダーや、モニター環境が限られた状態で多くの銘柄を監視したいトレーダーに向いた設計です。自動売買機能はないため、エントリーや決済の判断は自分で行うことが前提です。
デモ口座での動作確認と、ブローカーのシンボル名形式の事前確認を行った上で導入するのが適切な進め方です。購入するエディションの確認も忘れずに行ってください。