荒野浩の『テクニカル・ルームから』

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荒野浩の『テクニカル・ルームから』
荒野浩の『テクニカル・ルームから』

相場検証を丹念に行い、
相場の流れと転換点を解りやすく、
明確にレポートされた、
荒野浩さんの投資メルマガです。

 

荒野浩 プロフィール

1971年日本勧業角丸証券(現みずほ証券)入社後、
調査部でアナリスト業務に従事。

米国勤務を挟み一貫して、日本株の情報・市場分析を行う。

1996年に朝日投信委託(現みずほ投信投資顧問)に転籍、調査部長・運用部長を経て、常務取締役投信運用本部長を歴任。

2012年に退職。

その後はTV,ラジオ出演などで活動し、
日本株を中心とした市場分析の経験は45年に及ぶ。

 

荒野浩の『テクニカル・ルームから』の内容について

荒野浩の『テクニカル・ルームから』のメルマガですが、
実際にどの様な内容のメルマガが配信されるか、
実際に配信された過去のメルマガ3通を紹介していきます。

 

配信日:2016/07/21

今年4回目の戻り高値を試す

更なる株高には円安の助けが必要であると申し上げてきましたが、昨晩海外時間で6/10以来の107円台を記録しました。先週の急速な円安・株高の反動で一服しやすい環境にもかかわらず、政策期待の強さからか先週ほどの強さではないものの円安・株高が続いています。

相場が堅調かどうかを判断する短期のテクニカル指標が現象面で現れています。5日(1週)と20日(1か月)がゴールデンクロス状態にあり、日々の新高値数が新安値数を上回っている状態を指します。この二つの条件を同時に満たしている限りは株価は調整しようがありません。

株高シナリオが崩れるのは円の急上昇

今年に入ってから日経平均の5日平均(MA)>20日平均(MA)&東証1部の日々の値上がり銘柄数>値下がり銘柄数を充足した場面は3回あり、今回が4回目です。過去3回は相場の強さは長期化せず、株価は下落しています。相場が崩れた原因は例外なく、急激な円高です。いずれもその円高は突然起こっています。その状況を下記でみてみます。

新高値数>新安値数&5日MA>20日MA
戻り高値期間  日数  期間の平均
3/02~31 21日 16,936円
3/29(113.81)から4/07(107.67)へ
8日で6.14円の円高

4/18~28  9日 17,082円
4/28(111.89)から 5/03(105.55)へ
4日で6.34円の円高

5/26~6/1  5日 16,973円
5/30(111.45)から 6/3(106.51)へ
5日で4.94円の円高

7/13~20  5日 16,504円

急激な円高に見舞われなかった昨年10~12月(10/7~12/7)には上記のような堅調場面が2か月継続しています。この例のように株高の持続は為替相場にかかっており、急激な円高、足元では105円を切るような円高がなければ、想定以上に堅調な株価が続くことが予想されます。

為替の急変動ということからは今晩のECB理事会、来週末の金融政策決定会合の結果とそれに対する市場の反応が注目されます。特に日銀に対する期待が大きいだけに緩和策を実施したとしても足元で8円円安が進展した後で市場の反応は単純ではないと思われます。

 

配信日:2016/07/13

戻り高値を試す

NYダウが最高値を更新し、ドル・円相場もほぼ105円まで戻ってきています。英国の国民投票以降では円の安値です。日本株にとっては追い風です。足元では海外投資家も日本株市場に戻ってきていると推定されます。彼らは英国での離脱決定や大統領選挙での米国での混乱をしり目に先進国で最も安定している日本の政治・政権に買い安心感を感じているのかもしれません。想定していた戻り高値を上回るような勢いです。

足元ではPERよりPBR

7/1に発表された日銀短観で全規模・全産業の業績見通しは減収・経常減益でした。6月調査での減収・減益はリーマンショック後の09年度以来7年ぶりのことです。法人企業の四半期ベース決算でみても昨年10~12月期
から前年同期比で減収減益決算になっています。

円安の追い風が消えてしまった企業業績は停滞色が鮮明です。足元では売上高が増えない、利益が伸びない、成長しない経済に陥っています。成長しない上に2月からはマイナス金利が導入されています。成長できない、しかもマイナス金利の国の株式市場で成長株理論である「PER理論」の有効性は弱まっていると判断されます。

今年に入ってからの日本株はボックス相場が続いています。天・底の見極めにはPBRは一定の役割を果たします。しかも日本市場の安定性を評価する動きが足元で起こっていると推定されるだけに投資指標としてのPBRをより重視したいと考えます。

過去5か月のPBRは
1.05~1.15倍が中心

2月にマイナス金利が導入(2/16)されてから、ほぼ5か月を経過しましたが、この間の日経平均株価ベースのPBRの平均は1.10倍で、すべてが1.03~1.17倍に収まっています(7/12のPBRも1.10倍)。その分布を見たのが下表です。

PBR分布(2/16~7/12,101日)

1.17倍  3日(4/22,5/31,6/01)
1.16   3  (4/25,5/30,6/08)
1.15   5
1.14  14
1.13  13
1.12  10
1.11   8
1.10   5
1.09   5
1.08   7
1.07  13
1.06   5
1.05   4
1.04   4  (4/05,4/06,6/27,6/28)
1.03   2  (6/24,7/08)

1.15倍を超えたのは6日で、1.05倍を下回ったのも6日です。対象期間中88%にあたる89日は1.05~1.15倍の範囲に集中しています。外部環境(例えばドル・円相場)に大きな変化がなければ、多少の上下への振れ
はあるとしても、今後もPBRで1.05~1.15倍が中心のレンジで推移すると推定されます。

足元での日経平均株価の一株当たり純資産は14,600円前後です。1.05~1.15倍のPBRのレンジを当てはめてみると、日経平均株価のレンジは15,300~16,800円と推定されます。

上表からも明らかなように日経平均株価のPBRが1.16~1.17倍に高まったのは4月下旬と5月末から6月上旬の2場面です。足元では前2回に次いで戻り高値を試す場面が到来していると考えられます。

 

配信日:2016/07/09

底値圏を抜け出せない株価

予想を上回る雇用統計の発表で、米国株は大きく反応し、NYダウは史上最高値に迫りましたが、ドル・円相場は100円台で週末の取引を終えており、日本株に対する反応は限定的なものにとどまる可能性が強いと思われます。

日経平均株価は1週(5日)と1か月(20日)が6/7にミニデッドクロスを示現してから、既に1か月を経過しましたが、そのデッドクロス状態を解消できずにいます。月曜日までの6日連続高でも株価は戻り切れずに底値圏から抜け出すことができないままです。

今年に入ってからの日本株は対ドルでの円の短期急上昇で、安値を付け、その後為替が落ち着くと相場は戻りを試す繰り返しですが、今回は英国のEUからの離脱決定で、1ドル100円割れをトライしてから、最大戻っても103円台前半にとどまっており、日経平均は16,000円に届かない状況になっております。

ここで再度、5日と20日の位置関係、新高値数と新安値数の比較から、底値圏と戻り高値圏をチェックして、株価の今後の戻りを検証してみたいと思います。底値圏をミニデッドクロス状態(5日<20日)でかつ新高値数<新安値数を満たしている時、戻り高値圏をミニゴールデンクロス状態(5日>20日)でかつ新高値数>新安値数を満たしている時と仮定します。

底値圏       戻り高値圏
2/9~25 12日
15,920円
3/2~31 21日
16,936円
(戻りは1,016円)
4/1~11 7日
15,865円
4/18~28 9日
17,082円
(戻りは1,217円)
5/26~6/1 5日
16,973円
6/10~28 13日
15,804円
(戻り切れず)
7/6~8  3日
15,254円

ほぼ底値には届いたが

昨日まで4日連続安で抜け出しかかった底値圏に株価は戻ってしまい、下値模索状態に入ってしまいました。ただ、6/24に付けた円の高値を更新するようなことがなければ、15,000円を大きく割り込む懸念は小さく、株価はほぼ底値に届いていると考えられます。

一方株価が戻ることを前提にした場合、3月と4月の「底値圏」から「戻り高値圏」への上昇は1,000~1,200円で止まっており、日本株上昇の条件が整った時でも足元の15,000円台前半の水準から16,200~16,500円程度への上昇が限度ではないかと想定されます。株価上昇への条件はドル・円相場が105円を超える円安になることに集約されると考えます。

 

いかがでしたでしょうか。

とても丹念に、
相場を精密に精査された、
内容の濃いメルマガだという事が伺えます。

 

荒野浩の『テクニカル・ルームから』
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